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退職後 する事がなければ職業訓練を利用しよう

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 退職後に何をするか決まっていない。そのような方には、職業訓練の利用をおすすめします。ここでの職業訓練は、公的職業訓練(ハロートレーニング)と呼ばれる公的制度で、再就職のために必要な職業スキルや、知識の習得を目的としています。離職者を対象としたコースの受講料は無料(テキスト代は実費)で、知識の習得だけではなく、実技の習得も可能です。時間をもてあましてダラダラと就職活動するよりは、職業訓練を受講しながら、充実した就職活動を行うのが良いです。後述のメリットに記載しますが、雇用保険の長期受給を目的とした受講も可能です。
 私は職業訓練を3度利用しており、少々裏技的な利用もしているので、そこについても紹介します。


教育訓練のメリット

 職業訓練には以下のようなメリットがあり、享受できるものは大きいです。

  1. 離職者対象のコースは受講料が無料(テキスト代は実費)
    費用を気にせず受講でき、資格取得や実技訓練が可能。
  2. 就職活動もフォローしてれる
    履歴書、経歴書作成についてのアドバイスや、
    作成書類のチェックなども行ってくれます。
  3. 受講者を対象とした仕事の紹介
    繋がりの強い企業への斡旋や、訓練者へのオファーなどがあります。
  4. 雇用保険受給者は、訓練期間中は継続して受給できる
    待機期間に受講が開始されると、受講開始とともに受給も開始されます。
    また、本来3カ月しか受給できない方が、6カ月コースを受講した場合、
    受講中の6か月間継続して受給する事が可能です。
  5. 雇用保険受給者は、認定日の処理が不要(代行してもらえる)
    受給期間中は毎月認定日にハローワークで手続きが必要ですが、
    受講期間中は、手続きを代行してもらえます。

教育訓練のデメリット

 以下のようなデメリットはありますが、一般的に考えると普通のことなので、あまり気になりません。

  1. 受講時間に縛られる
    訓練なので当然ですが、毎日決められた時間に受講する必要があります。
    遅刻や欠席が多いと、受講終了となってしまう場合があります。
  2. 受講規則に縛られる
    こちらも当然ですが、規則があります。
    違反すると、受講終了となってしまう場合があります。
  3. 受講可能な時期が決まっている
    毎月募集している訓練もありますが、長期の訓練の場合は3カ月毎などの
    一定の周期でしか募集していため、タイミングが合わない場合があります。
  4. 地域、場所によって訓練できる内容が異なる
    希望する訓練が近隣で行われていない場合があります。
  5. 通うのに不便な場合がある
    訓練施設が郊外にある場合、交通手段が不便な場合があります。

職業訓練の受講の流れ

 離職者を対象とした職業訓練には、離職者訓練求職者支援訓練の2種類があり、前者の対象は主に雇用保険を受給している求職者で、後者の対象は雇用保険を受給できない求職者です。どちらも受講する為にはハローワークで受講申し込みを行う必要があります。申し込み後は、職業訓練施設側での選考試験(筆記試験・面接)を受験し、合格する必要があります。合格後、ハローワークと訓練施設で手続きを行い、訓練開始となります。

  1. ハローワークで職業訓練受講申し込み
  2. 訓練施設で選考試験(筆記試験・面接)
  3. 選考結果の通知
  4. ハローワークで手続き
  5. 訓練施設で手続き
  6. 訓練開始

私が受講した時の裏技的な使い方

 私は合計3回の職業訓練を受講しています。同一地域で2回、別県へ引越し後に1回で、いずれも長期(6~7ヵ月)のコースで、職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)での訓練です。雇用保険の受給期間は3カ月でしたが、職業訓練受講中は継続して受給していました。最初の受講時は、ハローワークの職業相談で提案してもらっての受講でしたが、2・3回目は計画的に受講しました。2回目以降の計画的な受講の際に行ったことを紹介します。

  1. 職業訓練の募集時期に合わせて退職
    退職後に最速で職業訓練が受講できるよう、退職前に職業訓練の情報を確認し、退職の時期を調整していました。
  2. 講義中に別のことを勉強する
    講義のペースに合わせず、個人的にテキストや課題を早く進め、資格取得に向けた勉強を行っていました。訓練以上の学習行為に対して、咎められることはありませんでした。
  3. 訓練時間終了後の個別訓練
    通常の訓練終了後、訓練施設に残って資格取得に向けた実技の練習を行っていました。教官にお願いし、実技指導も受けていました。こちらも訓練以上の学習行為に対して、咎められることはありませんでした。

 2、3についての補足ですが、IT系の訓練を受講している中で、電気工事士の勉強を行っておりました。つまり、複数の職業訓練を受けているのと同等です。訓練受講初日に教官へ相談し、協力的に対応してもらいました。
 職業能力開発促進センターは、就職を目的とした訓練施設なので、地域、訓練施設によって対応可能な範囲は変わってくると思いますが、就職のための行為に対し、可能な限り協力してくれます。


 

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