過去、ブラック企業で6年ほど働いていました。最終的には別の職場へ転職しましたが、ブラック企業だからといって、メリットが全くなかったわけではありません。実際、6年の過酷な経験は私にいくつかの財産を残してくれています。そんなブラック企業のメリットを、可能であれば退職前に活用してみてはどうか、という記事です。但し、必ずしも全てのブラック企業に当てはまるものではありません。そして一番重要なのは、デメリットの方が大きい場合が多いので、無理のない範囲でというところです。体と精神の負担を考え、体と心の健康を損なわないようにしましょう。
ブラック企業のメリット
私の実体験をもとにすると、以下のようなメリットが挙げられます。メリットでもありデメリットでもある、ポジティブに考えているだけという見方もありますが、ご容赦ください。
- 残業が沢山できる
- 無駄使いが減る
- スキルが身につく
- 忍耐力がつく
- 出世しやすい
1.残業が沢山できる
これは、以降のメリットにも繋がる話です。ブラック企業は残業が多く、サービス残業を強いられることもあります。どこがメリットなのかと思う方もいらっしゃると思いますが、残業が全くない場合を考えてみてください。残業がある場合と無い場合では給料や、経験の量が変わってきます。基本給が低い場合は、残業手当が無いと生活に困るというケースがあったりします。また、1日8時間働く人と、1日16時間働く人では、経験に2倍の差が発生するため、成長速度も2倍の差がでます。但し、肉体的、精神的疲労はかなり高くなります。
2.無駄使いが減る
前述の残業が沢山できることに関連しますが、仕事をしている時間が長くなると、当然遊ぶ時間は減ってしまいます。つまり、遊ぶ時間が無いため、お金を使う事も減っていくということになります。このため、お金を使う事が減り、結果的に無駄使いが減るわけです。ただし、お金が貯まるかというと、そうでもないかもしれません。これは、残業代が支払われるかということが大きく関わります。
3.スキルが身につく
ブラック企業でよくあるのは予実の乖離で、無理なスケジュールで仕事を進めなければいけないというものです。そのような状況で仕事をするためには、自己スキルを上げて効率を上げる必要があるため、自然とスキルが上がっていきます。自分自身の能力、無駄な作業を省く、トラブル対応などなど。「残業が沢山できる」にも記載している通り、作業時間、作業量を多く経験するため、成長もその分早いです。実績を積むことにより、自身がつくはずです。
4.忍耐力がつく
ブラック企業には特有の肉体的、精神的疲労があります。長期間これに耐えられれば、ブラック企業から離れた際、大抵のことには耐えられる強さが身についているはずです。逆に、普通の企業では物足りなく感じてしまうこともあります。もし本業で物足りなさを感じた場合は、自己スキル向上や副業などに力を注いでみましょう。
5.出世しやすい
ブラック企業なので、当然人の出入り(入社・退社)が激しいです。人の出入りが激しいと、自分がどんどん古株メンバーになっていきます。時間が経てば経つほど、自分のスキルは向上し、自分よりも古株が減っていくわけですから、出世する確率は高くなります。出世したからといっても仕事が楽になったり、給料が多くなったりということが望めないのがブラック企業です。ただし、出世することにより、上の役職の仕事を経験することが可能です。
まとめ
私が働いていたブラック企業は、サービス残業はもちろん、パワハラ、セクハラ、モラハラなど、絵に描いたような闇でした。そこにタイミングを見計らって飴を落とし、洗脳とも呼べるような状態でした。ブラック企業でもメリットがあるといっても、体や心を壊してまで享受するものではありません。「最大限活用しよう」と見出しにしていますが、くれぐれも自分を第一に考えてください。